2015年4月13日 更新 放射能は自然農で防げ=リンゴの開花記念 家の前のコンクリートの駐車場所に挟まれた幅三十センチで長さ数メートルの土に林檎の木を植えた。コンクリートの下は大地とはいえ土も庭土のままで、実に不適切な場所だった。苗も枯れ木としか見えず、家人や隣人に失笑されながら、それでも、愛を注ぎまくった。 すると小さな蕾をつけた。今年の京の桜がいかにも「ざんない」感じだったので、桜の開花がことのほか待ち遠しいし嬉しい。写真はまだつぼみ状態。やがて可憐な花が咲く。 ここまでは『伊吹龍彦.com』の『痛痛』の内容で、これからは、『伊吹龍彦が吠える』で書いた被曝とデトックスの問題だが・・・ しかし、これから書く二つのことは『ジントーヨー』で書いてきた「ありふれていない現象をありふれた言葉で書いて、ラディカル(根本的)なことを吠えて見よう」という意味からすれば、決してありふれていないが、間違いなく事実である。だから、今回はジントーヨーにする。 では、あっちこっちに書き散らかしている二つのことを改めて書いておこう。 ひとつは、原子力発電所のことで、これが核装備の準備のためであることは、その計画の当初から明白で、原発反対に対して、今なおそれを声高に叫ぶあの卑しい政治家もいる。しかし、原子力発電所の設置は、支配を容易にして自分たちの懐を肥やすために、脳障害を蔓延させることでないかと思う。原子力発電所から漏れ続け、あるいは福島原発のように事故によって膨大に振り撒かれる放射性物質の最大の傷害は脳障害で、福島周辺で頻発してきた心筋梗塞による突然死や癌や白血病のなし崩しの死を凌駕する。 以下は、拙著『二〇四五年』を抜粋し、要約したもので、本来は、二人の会話になっているから、いつかご笑覧いただけることを願って・・・。 「チェルノブイリ事故の被爆者を診察してきた医師の記録にもある・・・初期症状は、被曝の程度や障害の進行度によって変化してくるようで、例えば、初期に興奮しやすくなり、後に刺激に鈍感になったりする・・・並べれば矛盾しているようなことも起る。それは意識の障害だから、元々の意識にも影響されるというか、その人の人格や性格にも左右され、症状としては正反対に思えることもある。個人の意識が強くなり、それを『基本人格の増強』と呼んでいる。それは、『尊大な人はより尊大になり、神経質な人は余計神経質になり』、まず、甘えと自己主張が増加し、開放感を求めて、遊びへの欲求が増加・・・一方では不安が減り、危機感が減退し、食欲が増進し、他人への感情への共感が減り、時刻感覚が減退しやがて失われる。さらには、集中力がなくなり、合理的思考ができなくなり、複雑な思考や難解な文章を回避したりするようになり、状況把握などできなくなる。計画性などは減少、さらに、記憶の長期化の阻害、一時健忘、速度感の喪失、一時的にボーとする、粗暴化、性欲亢進、重要度による物の重み付けの欠如、頑固、ルーチンへのこだわりなど・・・。味覚の変化や滑舌の悪さなどが出てくる人もいる。高齢者になると、認知症の悪化・・・ こうした初期症状は、権力者や原子力発電所で金儲けをしている連中には好都合・・・被曝した人は、徐々に体力と知力を失っていき、言われたことだけをする人間になる。原子力発電所の周りの人が、原子力発電所を止めれば働き口がなくなるとか、交付金が降りなくなるとしか考えられなかったのは、通常運転しているとはいえ、すでに漏れている放射線での被曝による意識障害ではないか。思考が単純化して、金のことしか考えられなくなってしまったのではないか。北関東、東京に住み、また北関東や東北の食品を食べていた人が、危機感を感じなくなっていくのも、放射能物質のことを考えるとストレスになるなんて言っていた人も、すでに障害が始まっているのではないか・・・ ・・・何か言えば風聞だとか、非科学的だとか、あまつさえ、何か原子力発電所に反対したり、放射線を帯びている食品に注意しろなどといえば、まるでヒステリックに袋叩きにするような、激しい感情、相手の気持ちを察しない意識こそが、放射線による脳障害の初期症状ではないかと思う・・・」 詳しくは『二〇四五年』を。 次に福岡正信氏や岩澤信夫氏が提唱されたというか、弥生時代前後に水田稲作が伝搬する前の古人の智恵を現代風にアレンジした自然農法、あるいは不耕起自然農法は、単に農業のやり方の問題ではなく、人間の生き方、意識のありようにも革命を促すとも、あっちこっちにしつこく書いてきた。 しかし、人間の生き方、意識の在りようなどといえば、個人的なことに思われるが、この農法は地球を救う。そのものずばりのタイトル『百姓は地球を救う』は、十一年の苦闘の末に完全無農薬・無肥料での林檎の栽培に成功し、「自然栽培」を確立した木村秋則さんの著書だが、『ジントーヨー』をふむふむと読んでいただいていた人には、ここに納得できる部分がある。 彼は、農薬ゼロ、肥料ゼロ、自然と闘わない自然栽培で農作物が変われば、食が変わり、日本人の「こころ」が変わると主張する。同著百十九ページか百二十二ページまでの『バクテリアが放射能を食べる⁈』に以下の記述がある。部分引用である。 「・・・同位体研究所で福島県と宮城県の自然栽培米を分析したところ、1ベクレルも検出されなかったのです(0以上1ベクレル未満)。特に福島県産のおコメは、1メートル離れたあぜ道で高い数値が出ていたにもかかわらず、わたしの指導する田んぼでは検出されませんでした。いったい何が起きているのか、まだなにもわかっていませんが、一般栽培の田んぼより何倍も多く棲むバクテリアが一役買っているのかもしれません。・・・」 木村秋則さんの自然栽培の田んぼからは放射性物質が検出されなかったということだ。 木村さんは、原因はバクテリアだというが、それもそうだろうが、それ以上に植物という創造主の手になるものを、不耕起自然農法や自然栽培で、自然と闘わずに全てを任せるという本来のかたちで生育させる(見守る)と、くだらなき人間の排出する放射性物質など排除するのかもしれない。そうすると、先般『伊吹龍彦が吠える』で引用したロシアの人々が被曝の影響を受けずに、昔ながらの暮らしをしていることも納得がいく。 長くなるので以下省略する。ご自身で、あっちこっち検索して、ああでもないこうでもないと脳と意識を使うことだ。被曝しているかいないかの判断と、脳のデトックスにはなるかもしれない 『伊吹龍彦が吠える』の放射能デトックスに補充。 放射性物質のデトックスには、銀杏(いちょう)の葉が効果がある。それは、「イチョウ 放射能 デトックス」で検索を。 しかし、銀杏のデトックスは古来からあったというから、古人の智恵には頭が下がる。 他に、『伊吹龍彦.com』の『痛痛』に書いたように、パクチーもその香りのように強力である。 さらに、知る人ぞ知る最終療法『砂浴療法』もある。 銀杏のデトックスが素晴らしくても、人工透析患者のように抗血液凝固剤を使っている人間は薬の効能が増強され出血傾向になるために不可である。 人それぞれに事情がある。自分自身についてよくよく調べてからにしてほしい。 『百姓が地球を救う』木村秋則著、東方出版、本体1492円