心電図
 久しぶりに吠える。
『ぼちぼち連載』で、時事以外の「ありふれていない現象をありふれた言葉で書いている」つもりだが、今回は自分自身のことであり、その内容も信じがたいだろうし、理論的でもなく、結論が出たわけでもないから、『吠える』にする。

先に言っておくが、目下執筆中の『2045年』(仮題)は、被曝デトックスが可能だとしているから、いずれご笑覧いただくこともあろう。今回はその一部の問題提起。

以下、『2045年』という執筆中の拙著から引用。

三十年前の二〇一五年の身体状況は惨憺たる有り様だった。五十五歳から始めた血液の人工透析が十五年を過ぎ、七十一歳を前に一週間に三回、正味四時間の透析が二四三〇回を超えた。透析の能力がアップし、種々の新薬が作られ、少々の改善はしたものの、健常者の肉体と違って、機械に助けられて辛うじて生きている人間には、体内処理できなかったり、自己治癒で不可能なことが起っても仕方がなかった。カリウム、リンの排泄ができないことを筆頭に、種々の問題は残っていた。いかに人間の腎臓が優れているか、それを人工透析患者の状態が教えてくれた。
七十一歳を目前にして、体調は最悪だった。心臓バイパス手術後、やはり予後が思わしくなく、心臓のペースメーカーが活躍し始めた。そして、右足が痛くなり、足の血流が悪いために血栓が疑われ、まず心臓内科で診察を受けた。ABI(足関節上腕血圧比)と足のエコー検査で重大トラブルは無かった。膝から下の動脈硬化が年齢より相当進んでいた。そして整形に回されてレントゲン五枚とCTで被曝して、破壊性脊椎症と命名された。破壊性脊椎症なる恐ろしい病名の症状ではあるが、それも長期に人工透析をしている患者特有で、背骨に異常タンパクが沈着するために、骨形成に異常が起り、骨や軟骨が破壊される病気だそうだ。まぁ、人工透析で生かせてもらっているおかげと感謝して、少しずつでも破壊性脊椎症に遠慮してもらう方法を模索しつつ、人体実験しつつ、完璧にくたばるまで仲良くするしかないのだろう・・・(以下略)

その人体実験のひとつが、被曝と被曝後の症状の軽減である。この時期、短期間に幾つかの放射線検査とレントゲンを数枚撮らされたので、相当量の被曝だろうと思う。

「人体に影響する量ではありません」などと国家で公認し免許を与えられた医者らしく解説している連中には、自分で被曝してもらうか、原発爆発処理の作業に関わってもらうしかない。もしも、今、原発賛成者が言うように健康への被害が軽微であったり、健康には関係ないように除染できて防げるなら、それは自分が進んで被曝する事である。自分は遠くでのうのうとしつつ作業員の被曝とその症状をひた隠しにする根性はなにものにもましていやらしいし、賤しい。
検査を何故拒否しないのか、と言われても、人工透析で肉体人質状態では、拒否のしようもない。また軽微な被曝で体調がどう変わるか、そしてそれをどうデトックスするかを考え、実践するためにも検査は言われるままに受けている。

今回の写真は、「24時間ホルター心電図」とかいう奴で、生活状態で心電図がどう変わるかを調べている。老醜をさらしたくないので、ドアップだが、五か所に接点をつけて記録する。それで異常があれば、再び、三度、放射線検査とレントゲンが入る。

では、短い期間にどんな放射線検査を受けたかといえば、まずペットである。心臓手術の後、肺に胸水が溜まり、それが出きらなくて、その水の中に癌ができていれば大変だと言われた。「いや、自覚症状もないし、血液検査で炎症反応も出ていないし、白血球も増加しているとは思えないから癌などできるはずがない。大丈夫だから」と検査を拒否はしたのだが、「この病院で人工透析を受けていただいている以上、そこに癌があったことを見逃したというようなことは出来ませんから」とほとんど強制的にペット診察を受けさせられた。

ペット検査というのは、陽電子放射断層撮影で、ポジトロン・エミッション・トモグラフィーの頭文字をとってPETといい、癌の早期発見のためには有効と言われている。それは、静脈に放射性同位元素を注射し、全身の細胞のうち癌細胞だけに目印をつけることができるからである。癌細胞が正常細胞に比べて、三倍から八倍のブドウ糖を取り込む性質を利用しているため、ブドウ糖に近い成分を体内に注射して、その成分が多く集まるかどうかを撮影して癌を発見する。

注射するのは、FDG、すなわちフルオロデオキシグルコースという成分で、FDGからはγ線という放射線が放出され、検査を受けるとわずかではあるが、被曝すると説明された。そして「わずかではありますが、被曝します。しかし、その量は、地球上で普通に生活していて一年間に受ける放射線の量とほぼ同じと考えられ、PET検査による被曝は、人体にはほとんど影響がないといわれています」という。

また「RI」、心シンチという検査儲けた。心臓核医学検査で、静脈に放射性同位元素、ラジオアイソトープを注射して、放出される放射線を撮影して、放射線量をコンピュータ処理して画像にし、心臓の血液の流れを映し出す検査で、放射性同位元素、ラジオアイソトープを使用するので、シンチグラフィーとかRIとか言う。

そしてCT検査。「CTというのは、コンピュータ断層撮影で、コンピューテッド・トモグラフィーの略で、放射線などを利用して物体を操作し、コンピュータを用いて処理する機器で、各種放射線検査の中でも被曝線量が多い医療機器だそうだ。

それで、「ペットや心シンチに使われる放射性薬剤は、半減期が二時間足らずで、尿からの排泄もあって、翌日には放射性物質がほとんど体内には残りません」と説明する。

疑問の詳細も面倒だから止めるが、ひとつに地球上で受ける自然の放射線と一緒かどうか。二つ目に、半減期が数時間というが、その間に人体に影響はないのか。三つ目に尿で排泄されるというが、全く尿が出ないから人工透析を受けていたのだから当てはまらない。

お暇な方は、被曝線量を合計してみればわかるが、結構な量である。そして、明らかに健康に被害があった。どんな症状かは次回に。

先に断っておくが、「元素の同位体で放射能を持つものを放射性同位体と呼び、放射性同位体を含む物質を放射性物質と呼ぶが、一般には放射能をもつあらゆるもの(同位体や物質、核種、放射線など)に対する総称として、表現としては不適切と承知の上で使用されたり、不適切であることを知らないまま使用されたりもする」が、総称して放射能という。どっちみち陸(ろく)でもないものだから。

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