「崩れ落ちる兵士」で知られる写真家ロバート・キャパの中に、「また旦那方が仲違いしちまった」と言う写真がある。手元に写真集が無いので、正確ではないかもしれないが、農民が二人鍬や鋤に手を置いて、立ち話している写真である。この写真については今までにも触れたが、「崩れ落ちる兵士」ほど有名な写真ではない。それにその真贋が論じられたり、被写体を助けるべきかどうかと言う論争も起こらない。しかし、世界の構図を表現した写真とすれば、「崩れ落ちる兵士」よりはるかに素晴らしいと思う。

戦争は正義とか自由のためとか、いろいろ大義名分を言い立てるが、しょせんは、権力の維持か土地をはじめとする個人財産の増殖のためでしかない。その証拠を挙げて論ずるのも馬鹿らしいから、いずれの機会に譲るとして、戦争は明らかに「旦那方」の諍(いさか)いに過ぎない。支配のために国民を鼓舞し、納得させ、集団催眠にかける人類の発明した最も悪辣な方法である。証明するまでもなく、支配の継続の危機に陥るような内政上の問題が勃発しそうだから戦争で人々を眩(くら)まそうとする。

中国の6億の人々が大気汚染に苦しんでいるようだが、大気汚染と同じように不満が充満しているようで、恐らく内乱勃発の危機に瀕していると思える。もちろん情報統制をしている中国からの情報ではなく、もちろん、もちろん、もう一度もちろん、情報鎖国の統括者のようなマスコミが知らせてくれたわけでなく、中国が政情不安が極に達しているに違いないと思える情報がある。

「中国艦が射撃レーダーを照射し、昨年の尖閣列島国有化以来の対立が続く両国の緊張が高まるのは避けられない」と言うニュースに、中国国内の湧き上がる反乱の気配をすり替える中国の支配層の「あざとい」やりくちに感心する。

その一方の旦那方の頂点の方も、典型的な「旦那方」で、おじいちゃんの胡散臭いどころか、身の毛がよだつような経歴、特に、1936年頃からの経歴には唖然とする。極東国際軍事裁判でÅ級戦犯となった戦争犯罪人で、東条英機たちが絞首刑にされる直前に、どういうわけか釈放された。ここまでは事実なので、その裏に何があったかは、調べてみれば面白い。いずれにしても第二次世界大戦の戦争犯罪人が一国の首相となり、原発推進を叫んだ。その本意も電力でなく核武装だったとすれば、旦那方の進める物事が良くわかる。頑張ってネットを検索すれば、何がどうなったのか、すぐさまわかる。

ムッソリニーを褒めた元首相が非難される国の国民と、ムッソリーニと同じ戦争犯罪人を祖父に持つ人を首相に仰ぐ国民とでは、どこがどう違うのか。不感症か痴呆症なのか、あるいは脳味噌を使わないための脳の廃用症候群か。

武器を使う戦争好きな旦那方は、国内の悲惨にも、悲痛にも鈍感なのは古今東西一緒で、今、日本列島は喘いでいる。勝手に引用する畏友のコメントに見る症状が、空元気の好景気の日本列島を瀕死の病に陥らせるのは、時間の問題か。

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また一軒、近所に空き家が出た。一人暮らしだったお婆さんがケアハウスに入ることになったのだ。東京にいる長男から挨拶に銀座のお菓子が届いた。
これで我が隣り組は、空き家が4軒、時々誰かが帰ってくるのが2軒、独居が4軒、その他もほとんどが高齢世帯で、病身や要介護も少なくない。もはや「限界集落」というより「絶滅危惧集落」というべきか。
先夜、区長が酔っ払って、「お前が先頭に立って何とかしてくれ」と涙声で電話をかけてきた。

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